免責事項
本記事は筆者個人の体験・見解にもとづく情報提供を目的としています。国民年金保険料・控除額・割引額は制度改正や年度により変動します。実際の手続きや金額の詳細は、お近くの年金事務所や日本年金機構の公式情報をご確認ください。
入学金、前期授業料、教科書代——。
ここまでで、たぶん大半の親はヘトヘトです。
でも、実は約2年後にもう一つミッションが待っているんです。それが、お子さんが20歳になった瞬間にやってくる「国民年金」。
学費だけでもギリギリなのに、ここで年金まで…? しかも月17,000円超え…?
うちも長男のときは、深く考えずに毎月コツコツ払って、正直そこそこの負担感がありました。
でも、次男のときにちょっと考え方を変えたら、家計も子どもの育ちもグッとラクになったんです。
今回は、私が実践している「親が2年前納で立て替え、子が月々積み立てる」という、親子でWin-Winになれる方法をご紹介します🌷
20歳からの国民年金、3つの選択肢
まず、20歳になると届くあの年金納付書。家庭によって、対応はだいたいこの3パターンに分かれます。
| 選択肢 | だれが払う | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ① 親が全額負担 | 親 | 子に負担なし | 親の家計が重い |
| ② 子がバイト代から | 子 | 自立心が育つ | バイトに追われがち |
| ③ 学生納付特例 | 後で本人が追納 | 在学中は猶予 | 卒業後の追納が重い |
私の周りの看護師や看護助手仲間に聞いてみると——
💬 うちは学生特例にしてもらってる〜。だって、学費だけで精一杯だもん。
…という声が、なんと8割近く。学費が高騰している今、これは本当によく分かります。
❓ でも、ちょっと立ち止まりたい
「学生特例」は確かに便利な制度です。でも、追納しないと将来もらえる年金額は減ってしまいます。
しかも社会人になってから「過去2年分の追納」を厚生年金と並行してやるのは、想像以上にハード。私の同僚で「あのとき払っておけばよかった…」とこぼした人を、何人も見てきました。
そしてもう一つ、あまり知られていない事実があります。
学生特例で猶予した保険料を、社会人になってから追納する場合——3年度目以降は、当時の保険料に「加算額」が上乗せされます(日本年金機構の公式ルール)。
| いつ追納するか | 払う金額 |
|---|---|
| 翌年度・翌々年度(2年以内) | 当時の保険料のまま |
| 3年度目以降 | 当時の保険料 + 経過年数に応じた加算額 |
つまり「学生時代の安かったころの金額で、後でゆっくり払えばいい」——というわけではないんです。待てば待つほど、確実に不利になる仕組みが公式に組み込まれている、ということ。
詳しくは日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」のページで確認できます。
そこで私は、あえて4つ目の選択肢を作りました。
それが——「親が2年前納する。でも、子も月々積み立てる」という方法です。
※「2年前納」自体の制度については、日本年金機構の公式ページ「国民年金保険料の『2年前納』制度」で詳しく解説されています。
わが家のルール:2年前納 + 毎月7,000円のプール
ざっくり言うと、こういう仕組みです👇
- 親が2年前納する 20歳から大学卒業(4年次の3月)までを、一括でドンと支払う
- 子が「疑似積立」する 入学した1年生の4月から、月々約7,000円をバイト代から自分のネット銀行へ移す
- 親が年末調整で控除を受ける 親が支払った分は、親の社会保険料控除になる
- 卒業時に「返金」のサプライズ 4年間で貯まった約33.6万円を、社会人になる際の引越し代や支度金として本人に渡す
実際に国民年金の納付が始まるのは20歳の誕生月から。
でも、わが家ではあえて入学した1年生の4月から積立をスタートしています。
理由はシンプルで、4年間でならせば、月7,000円という子どもにとって無理のない金額に収まるから。
20歳になってから慌ててバイトで稼ぐより、最初からゆるく続けた方が、習慣として絶対に定着しますよ。
ポイントは「子に払わせる」のではなく「子に積み立てさせる」ところ。
実際に銀行口座から動くお金は同じ7,000円でも、「消える支払い」と「貯まる積立」は、子どもにとってまったく別物です。
📝 貯金は「専用の置き場」を作るのがコツ
普段使いの口座とは分けて、貯金用の口座(生活費の口座とは別の銀行口座でもOK)を1つ用意するだけで、ぐっと貯まりやすくなります。「年金プール用」と用途を決めておけば、子どもでも管理しやすいんですよ。
この方法で得られる3つのメリット
1. 子どもの「マネーリテラシー」が育つ
「いい大人なんだから、年金くらい自分でやらせればいい」——そう考える人もいると思います。
でも、私はちょっと違う見方をしています。
社会に出てから厚生年金と並行して「過去分を追納する」のって、はっきり言って借金を分割で返しているのと同じ感覚なんです。
「払いたいけど、目の前の家賃と税金で消えていく」——そんな状態で、20代の自由な時間とお金が削られていくのって、もったいないですよね。
✅ この方法で身につくもの
・月々先取り貯金をする習慣
・貯金用の口座を別に持って管理する経験
・「自分の年金は親に立て替えてもらっている」という当事者意識
・「卒業時に33万円が戻ってくる」という成功体験
この4つって、社会に出てから本当に効きます。
2. 節税と割引のダブルメリット
国民年金は、まとめて払うほど割引額が大きくなる仕組みになっています。
令和8年度の前納額(現金・クレジット払いの場合)を、日本年金機構の公式情報からまとめてみました。
| 払い方 | 納付額 | 割引額 |
|---|---|---|
| 6か月前納 | 106,650円 | 870円 |
| 1年前納 | 211,220円 | 3,820円 |
| 2年前納 | 418,510円 | 約1.6万円(16,010円) |
※口座振替だとさらに少しおトクになります(2年前納で割引17,370円)。最新の正確な金額は日本年金機構の公式ページでご確認くださいね。
さらにここがポイントなんですが——親が支払うことで、親の社会保険料控除になります。
つまり、年末調整の控除証明書に「お子さん名義の国民年金」を載せられる、ということ。所得税・住民税で数万円単位の還付・節税になる家庭が多いです。
💡 ポイント
「2年前納の割引(約1.6万円)」+「親の節税(数万円)」のダブル効果で、トータルで5〜10万円ほどお得になる家庭も珍しくありません。学費を考えると、これは無視できない額ですよね。

3. 値上げ対策にもなる(地味だけど一番大きい)
実はこれ、私が「2年前納にして本当によかった」と一番強く感じている部分です。
国民年金保険料は、毎年じわじわ値上げされています。
- 令和7年度:月17,510円
- 令和8年度:月17,920円(+410円)
「たった410円」と思うかもしれません。でも——
来年、納付書を開いた瞬間に「あれ、上がってる…」って、絶対なるんですよ。そのとき必ず「ああ、去年まとめて払っておいてよかった」って思うはず。
しかも年金保険料の値上げは、ここ何年もずっと続いています。国民年金などの制度のお金は、高くなることはあっても、待っていて安くなることはありません。これは、ほぼ確実な事実です。
まとまった金額を一括で払うのって、正直ためらいますよね。私もそうでした。
でも、振り返ると——動かなかった年ほど、後から「あのとき払っておけば」と悔やむんです。逆に、「えいっ」と前納した年は、翌年の値上げニュースを見るたびに、ちょっと得した気分になれる。
✅ 2年前納のもう一つの効き目
今のうちに2年分をロックしておけば、その間の値上げ分の影響を受けません。「今が一番安い」を活かせる、シンプルだけど確実な方法です。
おまけ:「付加年金」もセットで
これは知っている人だけが得をする、知る人ぞ知る制度なんですが——
実はこれ、職場で年金の話になったときに、私が「付加年金やってる?」って聞いてみたら、同僚たちからは——
💬 え、なにそれ?聞いたことない…
と、その場にいた人全員が同じ反応。ちなみに、ほとんどの人は子どもの国民年金を学生納付特例にしていました。
年金事務所から届く案内にも、付加年金のお知らせは書かれていることが多いんです。でも、目を通している人は意外と少ないみたい。「年金まわりの紙=なんだか難しそう」で、読み飛ばされてしまうんですよね。
知っていれば月400円で一生涯のリターンがある制度なのに、もったいない…!と私はそのとき本気で思いました。
2年前納の手続きと一緒に、「付加年金(月額400円)」もセットで申し込みました(付加年金は子本人=第1号被保険者の手続きが必要なので、息子の名前で年金事務所で申請しました)。
付加年金は、「将来もらえる年金額が、200円 × 納付月数の分、一生涯加算される」という仕組み(詳細は日本年金機構「付加保険料の納付」のページが分かりやすいです)。
ちょっと具体的に計算してみますね。
国民年金は20歳からなので、大学卒業までだと、お子さんの誕生月にもよりますが、おおよそ最大で24か月(2年間)払うことになります。
- 払う金額:400円 × 24か月 = 9,600円
- もらえる金額(年):200円 × 24か月 = 4,800円/年
つまりたった2年で元が取れて、3年目以降は丸ごとプラス。あとは生きているかぎり、毎年4,800円が一生涯もらえ続けます。還元率がとても高い制度なんです。
月400円なら、コーヒー1杯分。これを親からこっそり乗せておくの、なかなか粋なプレゼントだと思いません?🌷
私は、こういう「制度を使い倒して、得を取りに行く姿勢」も、子どもに見せたいなと思っているんです。
まとめ:新社会人として最高のスタートを
2年前納は、一時的な支出はたしかに大きいです。
でも、得られるものを整理するとこうなります👇
✅ 2年前納 + 子の積立で得られる4つ
① 節税 親の社会保険料控除で、所得税・住民税が安くなる
② 割引 2年前納で約1.6万円オフ
③ 教育 子に「貯金用口座」と「先取り貯金」の習慣がつく
④ サプライズ 卒業時に積立金が引越し資金に変身する
ちなみに「2年前納」は、年金事務所に電話一本で対応してもらえます。「最初は月々で払っていたけど、途中から前納に切り替えたい」というケースでも大丈夫。「卒業する年の3月までの分」で専用の振込用紙を作ってもらえますよ。
うちはいま、次男がちょうど大学3年生。
国民年金の2年前納は親がもう済ませて、次男のほうはバイト代から月7,000円の「擬似積立」をコツコツ続けてくれています。
実はまだ本人には「これ、卒業のときにそのまま戻ってくるよ」とは伝えていません。
卒業のときに「実はね…」って打ち明けたら、どんな顔をするかな。今からそれが、ちょっとした楽しみなんです☕
大学入学という大きな節目に、ぜひお子さんと「20歳からのお金のこと」を話し合ってみてください。
完璧な知識なんていりません。親と子が、お金のことを一緒に考えた——その時間と経験そのものが、社会に出る前に渡せる、最高の贈り物になると思うんです🌷
ちょっとずつ、無理なく、家族みんなで。
それが、私のお金との付き合い方です☕
📚 こんな知識もFP3級の勉強のおかげ
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